春闘、団体交渉などの活動を行っている労働組合。ともすると、活動の主軸は、役員が担っているように見えますが、労働組合は「組合民主主義」が基本。主役は一人ひとりの組合員です。組合員がいなければ労働組合を動かすことはできません。ではその「組合員」の権利や義務を改めて確認してみましょう。
<権利>
・組合役員を選べる、立候補できること
・組合活動に参加し、自由に意見を述べること
<義務>
・組合の決めた規約や決定事項に従うこと
・組合活動に積極的に参加すること
・組合費を納めること
労働組合とは、労働者の権利を守り、働く環境をよりよくするための組織。待遇や職場環境で不満に思うことがあれば、組合を通じて声を上げることができます。
現在では非正規雇用が増え、組合員数も減少しています。平成25年の労働組合員数は987万5000人。組織率は17.7%まで落ち込み、統計を取り始めた1947年以降過去最低の状況です。組合員が少なくなれば、労組としての機能も低下してしまいます。非正規雇用者も同じ働く仲間として組合参加を促し、働く人の団結力を高めていくことが課題です。