新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、在宅ワークを体験した、または今後も続けていく人が増えました。出社していたときは、自宅と会社を往復するため、オンとオフの区切りを作ることが容易でした。しかし、在宅ワークは日々の生活環境と変わらないため、一日の間でメリハリを作ることが難しく、時間の管理方法に悩む人が多いのではないでしょうか。そこで、在宅ワークで役立つ時間管理術を紹介します。
時間管理の基本は、自分の業務時間を正しく算出し、スケジュールを組むことです。在宅ワークでの時間の使い方を客観視するために、一日を振り返り、何をしていたのか記録をつけてみてください。出社していた時と比較し、業務内容と時間の割り振り方がどのように変化したのかを把握します。在宅ワークでの自分の能力に合わせ、業務時間を再度算出することで、スケジュールが組みやすくなります。
また、自分の一週間を振り返り、「この曜日のこの時間帯は調子が良かった」という感触があった場合には、その時間帯を「自分のゴールデンタイム」として最も重要な仕事に使う、という方法も効果的です。調子がよい日ばかりではないので、自分のベストのコンディションを基準にするのではなく、体調が悪い時などを想定しスケジュールを組むと、余裕が生まれます。
一日の時間の使い方を振り返る作業は、判断力の向上にもつながります。人間は小さなことから大きなことまで、一日のうちにいくつもの判断をくだしています。例えば、「今日乗った電車のルート」「今日なにから仕事を片付けるか」「この業務は誰に依頼すれば良いのか」などです。時間の使い方をチェックする際、自分がくだした決断の妥当性をあわせて客観的に検証することで、仕事を進める際の優先順位がつけやすくなり、業務の効率化にもつながります。
時間管理術は一つではないため、自分に合った時間管理の方法を身につける必要があります。在宅ワークで働く環境が変わったことを前向きにとらえ、時間を上手に使いながら、時間にとらわれすぎず、一日の充実度を高めていきましょう。