連合/第93回メーデー中央大会

2022.5.2【現場レポート

「PEACE」「NO WAR」を掲げ、平和への想いを共有

4月29日(金・祝)、代々木公園(東京都渋谷区)で第93回メーデー中央大会が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、働く仲間が一堂に集まっての開催は3年ぶり。感染対策の観点から入場制限を行い、約4,800名が集結しました。

 

東京・代々木公園の会場入口。一堂に会しての開催は3年ぶり
 今回のメーデー中央大会では、新型コロナウイルスの感染対策の観点から飲食のブース出展は見送られました。そのため、例年のにぎやかな雰囲気はなかったものの、働く仲間が久々に対面で集まったことで、つながることの大切さを再認識する場になりました。
 また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、平和の大切さ、平和への想いを共有する場になったことも、今大会の特徴の一つ。日本労働組合総連合会(連合)の芳野友子会長は式典での挨拶の冒頭で、「子どもを含む多くの民間人が無差別に攻撃され、平和な暮らしが壊されています。ロシアによる軍事侵攻は、国際平和と秩序に対する暴挙であり、改めて厳しく非難し、即時撤退を強く求めます」と声を高めました。
 
 

「PEACE」「NO WAR」と記されたアピールクロスを持ち、平和への想いを共有

 式典では、ウクライナ出身の大学院生、ドゥブニコバ・ヤンナさんも登壇し、「戦争があってはなりません。新生児を殺す戦争を始める人、妊婦を殺す戦争を応援する人、病院や学校を壊す戦争に協力する人、地球を滅ぼす戦争から利益を得る人たちを許してはなりません」と訴えました。参加者たちは「PEACE」「NO WAR」と記されたアピールクロスを振って、ヤンナさんの切実な声に応えました。
 なぜ、戦争はなくならないのか。なぜ、平和は守られないのか。そんな想いを共有し、世界の恒久平和への願いを一つにするメーデーになりました。

 

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